自分の人生
実る木々なのか?
草は枯れ、花は散り、終えていくのか…。
自分の人生は、一本の太い木を育てられているのか?
50代からの人生
自分には、再起する能力があるのか…ないのか?
50代は人生のマネジメント次第で、木になる実の存在を実感し、手に入れられるものです。
目 次
50歳からの人生をどう生きるか!再起力を!
仕事で追われていた40代…ふと立ち止まってみる…
もう人生の後半戦になることを感じたことが、つい先日のように感じます。
私は、生涯現役を目標に、仕事を続けていく選択をしました。
35年間の会社の経営権を渡して、今度は自分のためのチャレンジをしています。
ありがたいことに、仕事で30年近くお付き合いのある先輩の方々は、皆さん現役で活躍をされている方ばかりで、とても参考になる人生後半戦を生きています。
同じ高齢者の方でも、のんびり暮らしている方もいれば、70代80代でも現役で仕事をしている人もいます。
幸せのカタチって人それぞれだ…と、最近つくづく思います。
私はあと数年で60代に突入!
気持ちは成人した時と同じで、その後40年、成長したのでしょうか。
振り返ると、その時の年齢でしか見えない景色があり、着実に年を重ねていたのことを実感しています。
そして、50代で初めて世の中が見えることもあり、愕然とすることもあります。
生活に追われている日々の中で、あと数年で60歳になる今「自分の人生」にようやく気づいた感覚にもなります。
生涯すべてのことが新たな発見であり、勉強なのだと…。
子供が成長し孫が生まれ、直系尊属の二親等につく“祖”がつく自分。
祖父母という立場は、とても年を重ねているイメージがありますが、現代の50代は、30代や40代と変わらず、非常に若々しくてアクティブに感じます。
50代になってから、自分の時間を作ろうと努力をしてみたり、自分のためのおしゃれを楽しみ、何か新しいことを始めても決して遅くはない年齢なのです。
50代だからこそ、自分の再起力を発揮しましょう。
現実を知り、一度立ち止まって自分のステージを見つめ直す
今まで生きてきた人生が、順風満帆であったと言い切れる人は少ないのではないでしょうか。
人はそれぞれ形は違っても、色々な過去を抱えています。
子供時代から学生時代、就職、結婚、出産、子育て、教育、人間関係・・・。
何度も苦境に立たされ乗り越え、不本意な道を選ばざるを得ないこともあったでしょう。
そして、今も何らかの人生の重荷を背負い続けています。
40歳前後ぐらいから、住宅ローンや子供の教育費・親の健康状態から介護の問題が発生し、家族関係と経済的問題が劇的に変化することが予想され、その後の人生を楽しむことが想像できない方も多いと思います。
そして、家族のことで忙しい上に、仕事でも中間管理職的な立場になる人が多く、ストレスが溜まりがち。
40~50代は、他の世代以上に元気な人と疲れた人が明確に2分化する時期で、一度きちんと向き合いこの時期をどう過ごすかで、人生は決まってくると言われています。
現実を受け止め、冷静に判断して対処し乗り切らなければなりません。
あっという間に年月が過ぎてしまいます。
50歳からの10年間は、その後の人生を幸せに生きるための準備期間として重要な時期と捉え、一度立ち止まって自分のステージを見つめ直すことが今後の人生を大きく変えていくことになります。
自分を客観的に観察し、自分をいたわる
自分の人生に関心がありますか?
自分の人生に関心がないと、水を与えてあげていない枯れ草になってしまいます。
50代になってくると、特に暴飲暴食をしていなくても代謝が悪くなっているので太ってきたり、白髪が増えてきて、体力も落ちてきたような気持ちになります。
しかし、仕事の経験を重ねていることや、人間として成熟していることもあり、手放すモノ以上に手に入れているコトが多いのですから、年相応の自分を理解して魅力を感じることがとても大切です。
イタイ若づくりでごまかしても、中身が備わっていなければ虚しいだけです。
外形だけではなく、中身を磨いているのですから、「今日を生きるだけで精一杯」と感じること以上に、頑張っている自分を労る気持ちを持ってみましょう。
人は、自分の成長を願う人と、努力はムダと思う人と2つに分かれます。
その思考で互いに論議をすると、噛み合わず相手を理解できないという結論になります。
しかし、どちらのタイプの人も何かしらの悩みを持っているものです。
能力や成績が評価されないことで、絶望感を感じ挫折に耐えられないこともあるでしょう。
人生の評価は、会社での表彰台に立つことだけではありません。
挫折への備えがないことの方が苦しく、挫折する免疫力をつけておくことで、明日へと向かう思考が生まれてきます。
自分は頑張っている…どんな時でも、生きていくために…家族のために…と、体にムチを打って頑張ってきた。
心の中で、「ご苦労さん自分!」と労って、明日の活力にしていきましょう。
50歳からの人生設計・ライフプランを立てよう
定年が目の前に迫っていたり、子供が独立するなど、これからの50代の人生をどう生きようかと、迷ったり不安になるのを避けるためにも、ライフプランを立ててみることをおすすめします。
ライフプランとは、「今後の人生の設計図・道標」のようなもの。
身近では保険会社が、人生の節目に合わせて設計を立てて、保険計画を提案したりしますね。
そのような「人生の設計図」を、自分の将来起こるべき事柄や必要経費などをわかりやすく一覧表にしてみましょう。
定年を引き伸ばして、65歳まで働くのか?
45歳から5歳くらいの間隔で区切って、定年退職する年と子供が卒業する年の関係や、住宅ローンの終了年の確認。
退職金や年金の受給額なども書き入れて、将来の生活費をどのように捻出していくのかを確認してみましょう。
暮らしやすい場所に移住したり、独立起業を予定しているなど、どのような選択であれ、資金の確保をしておきます。
再就職や起業を検討されている方で、大きな勘違いをされている方がいます。
今までの会社での強みだったことが、役にたたないことがあるということを、頭ではわかっていても、プライドがジャマすることで、うまくできないことが多いのです。
今までは会社があってこその立場であって、起業をしたからといって、他人が同じように自分を扱ってくれるわけではありません。
自分が強みと思っていたスキルでは、現状を引き上げるようことは殆どないと考えたほうがいいでしょう。
財務担当で働いている方が、定年後独立するのであれば、会計士や税理士などの資格があってこそ生かされることです。
早いうちに、先を見通して努力していた人の、人生逆転チャンスとも言えます。
このように、起業を検討している方は、マネジメント能力が問われるのです。
現在のステージで人生を整える
漠然と「幸せになりたい…」と、人は願います。
今後の自分の人生を豊かで楽しいものにするためには、人任せでは何も生まれません。
客観的に今後の人生を捉えることで、50代は自分らしい人生で、生きるための出発点であることが見えてきます。
“自分らしい”という追求は、時には自分勝手になりがちです。
社会を知り、通ってきた道を考えれば、自分らしく生きていくことが、自分勝手に生きていいということではないと、感じ取っていると思います。
50代は、今までの人生をそのまま受け止め、新しい人生を創っていく“ターニングポイント”となります。
家族のため、子供のため、社会のため…と、周囲に振り回された人生から、自分が主役になり、自分のための人生にシフトして行く時期です。
現実を知り、一度立ち止まって人生を整えるという“終活”という名の、自分のための人生を、再起生きる出発点としませんか?