人生100年時代…
あなたは、どう働いていきますか?
目 次
早期退職と定年後の再就職は終活と共に考える!
1999年に60歳定年制になって、2013年には「希望者全員を65歳まで雇用すること」と、企業に求めた定年延長義務化法案が施行されました。
この流れは、年金支給開始年齢のひきあげと、深く連動していますね。
人生100年時代、若い世代も含めて、定年退職後の具体的なプランを立てている人は、どれくらいいらっしゃるのでしょう。
仕事やお金…健康に人間関係と、問題はたくさんありますが、生きていくために心配なのは、“お金”のことだと思います。
家のローンに教育費、誰もが理想的な貯蓄をしているわけではありません。
寿命は延びるているけれど、生涯収入は退職金は激減し、社会保障費も削られて、年金の受給年齢は5年引き上げられ、金利はほとんどゼロの状態で、人生100年をどう生きていけばいいのでしょう。
65歳まで継続雇用で働くことを希望しても、60歳を過ぎれば戦力外という、企業の本音も透けて見えます。
働き手にとって、幸せな雇用とはとても言えない状況となっているのが、今の現状です。
定年後に必要なお金は平均で月27万円とし、30年で1億円以上と世間では強調されていますが、ローンや家賃がない状態であるならば、どうにか生きていかれる収入なのかもしれません。
しかし、現実は甘くはない。
40年間サラリーマンとして働いてきた夫と、専業主婦の妻という世帯の平均年金金額は、企業年金を含まない計算で約月22~23万です。
そして、50代の人が年金を受ける頃には、20万円を切る可能性があるのです。
再就職と早期退職を検討しているのであれば、自分が今まで何をやってきて、得意領域を洗い出すことです。
定年後は、今までの役職などの立場ではなく、どこに行っても通用する“スキル”を持っているかいないか…です。
勿論、人間性も大きな要因ですが、再雇用・別の会社に再就職・起業と、どの選択をするにしても、自分に高い価値をつけておく準備をして自分を磨いておくほど、有利なことはありません。
高い給料と、部下が自分に気を使ってくれる居心地の良さを長年続けていると、それを失うことについて気持ちが逃げていきます。
更に現実の現場では、収入が減ったうえに、昨日まで部下が上司になるという環境のため、再雇用されてもモチベーションがあがらない人が多いと言われています。
自分の意識改革ができないで再雇用・別の会社に再就職・起業へと歩んでいても、誰も自分についてきてくれないという現実を見るだけです。
再就職が早期決着できる思考
定年が近くなっているのだけど、50代前半は管理職としてもまだ脂がのっていて、ポジションも収入のあることから、このまま会社に残るプランで人生設計を考える人が多いです。
しかし、だいたい57歳をピークとして、その後の待遇にも変化が見られ、再就職を検討するのですが、50代前半の方には競り負けてしまうのです。
再就職が成功する人の特徴は、最初は収入を求めて再就職活動をしていくのですが、最終的に仕事のやりがいや、自己実現を選んだ人の方が早く仕事がきまって、収入も得て満足度が高いというデータがあります。
そして、再就職による会社側の選定として、仕事を辞めて1.2カ月の方と半年以上に人だど、書類選考の通過率が全く違います。
離職後の期間が長くなるほど年収が低下していくので、再就職では条件よりも、その会社で自分をどう高めていくかということを重視して考えたほうが良いと言われています。
“終活”をいう名の“始活”セカンドキャリアの構築:WILL-MUST-CAN
誰でも後悔はしたくありません。
そのためにも、セカンドキャリアの構築は、第二の人生の道を築いていく重要なことです。
生まれて今日まで、あなたは今の仕事をするたけだけに生まれてきたわけではないと思うのです。
中には天職と感じられるような仕事を、若い時が見つけられる人もいるでしょう。
それでも、若い時にしてみたかったことや、歳を重ねたらやってみたいことがあったのではないでしょうか。
もしも、他の道である再就職や起業が、頭の隅にあるのでしたら、“終活”をいう名の“始活”をしませんか?
“終活”では、家族構成や子供の教育費やローンの見直しなど、今の経済状況を書き出し、“始活”という今後はどのように生きていくかという、人生の展望をイメージを考えてみます。
※終活においての“始活”は私が勝手につけた活動で、字の通り「始める活動」として、短縮した言葉にしました。
セカンドキャリアの見つけ方「WILL-MUST-CAN」
キャリアの棚卸と未来に向けて「WILL-MUST-CAN」がカギとなります。
これは具体的に書き出すことをおすすめします。
(参考:「WILL-MUST-CAN」日本経済新聞)
CAN(できること)では徹底的に自分を見つめ直す
「原点のCAN」の棚卸として、記憶がある小学生ぐらいから社会人になるまでに、好きだったことや熱中したものなどの特技や趣味などを何でも書き出します。
「大人のCAN」の棚卸として、社会人になってから身につけた能力や誇れること、切り抜けたピンチなどを書き出し、自分の強みを自分で確認します。
- 好きだったこと、得意だったことやってきたことなどを、書き込む、「自分史」を分析
(終活のエンディングノートの一部でもあります) - 原点のCAN、大人のCANに因数分解をしていく
- これを組み合わせて、可能性の幅を広げる
「原点と大人のCAN」の時間は、あなたが生きて軌跡です。
その工程は、終活のひとつとして、ゆっくりと時間をかけてもいいと思います。
MUST(すべきこと)しなければならないこと
毎月の収入や、資格取得など、漠然としたものではなく、詳細に把握して具体的に「見える化」して、現実的な課題として対処方法を考えていきます。
- 経済的MUSTの客観的な分析~「今後いくら必要か?」の見積もり
- 「~ねばならない」という思い込みを縮小
- “本当のMUST”を認識する
家族がいる場合、様々な経済事情もありますが、家計を管理している人だけではなく、現実のすべてを知る必要があります。
WILL(やりたいこと)実現する準備にとりかかり
実現する準備にとりかかります。
- 「志」の発見
- ブレない自分の価値観の軸を探す
- 有言実行。自分でハシゴを外す。
自分の軸となる価値観を見出すことで、セカンドキャリアの計画・人生の志を発見するためのプロセスです。
現実に必要なアクションを、紙に書き出していきます。
キャリアを広げるには、何よりも柔軟な発想が欠かせません。
定年延長をしたり、再就職をキャリアを生かして仕事を希望されている方や企業を検討されている方には、“キャリアの再構築”が必要だと考えます。
終活で考えてみる!経験を活かす?求められる仕事につく?
50代は子供が成人した場合もあれば、まだ教育費がかかる時期であるなど、人さまざまです。
独身を通されている方もいらっしゃるでしょう。
必死に働いてきて“定年”を目の前にしたとき、50代の心の動きは大きく揺れます。
自分のライフスタイルを見つめ直すような“終活”をしてみませんか?
ひたすら仕事をしてきた生活も、これからは新しい生活へと変わっていくことになります。
仕事を辞めたとしても、これからの人生はとても長いのですから、人生の分岐点である後半戦、どのように過ごしたいのかをじっくりと考えてみましょう。
その人生後半戦、自分が理想とする人生を送れるようにするために、これからどのような働き方が適しているのかという視点で物事を考え、ひとつひとつ進めることで、仕事も選びやすくなります。
実際に新しい仕事を探していくとき、今までの経験を活かせる仕事を探してしまいがちですが、採用は相対的なものなのです。
経営していた会社でも、中途採用で受け入れたことがありますが、とても真面目な方と、隠れてサボる人と両極端な例がありました。
私が経営者として若かったこともあると思いますが、年を重ねた方への注意は、とても難しかったことがあります。
雇用する側としては長く働いてくれることを期待しますし、若者には現代の進化していく知識や技能を身に付けていくポテンシャルがあります。
やはり若者と同じ土俵で競争するには難しさがあります。
せっかく「WILL-MUST-CAN」で様々なことを考えたのですから、今までの経験にとらわれずに、まずは自分にできることを列挙してみましょう。
50代の転職や定年後の再就職としては、再雇用制度の活用が一般的ですが、新たな分野での仕事につく選択肢を選んだ方も多くいます。
そして、必ずしも雇用される必要はなく、自営業などの起業するというような働き方も視野に入れて、今までできていなかった夢を実現させるチャンスかもしれません。
理想的な第二の人生を送るために、これを機に挑戦するのもよいでしょう。
終活は、終わらす活動のイメージがありますが、人生100年時代では、再スタートのチャンスとしての“終活”という名の“始活”をおすすめします。
50代はちょうど中間点!
終活で今までの人生のゴチャゴチャしたものを整理して、再スタートをするチャンスをつくる思考を、終活で活性させていきましょう!