目 次
自由に楽しめる自分になる
人生折返し地点にもなると、自分の性分はわかっていると思います。
1日ボーッとしていて、何もしないということが、できる人はいません。
窓の外を眺めていることだけでも、人間観察をしていたり、自然を感じていたり、景色を見ているようで何か考えていると思うのです。
趣味がないと言っている人と会話をしているうちに、スポーツ観戦が好きだったり、お酒の銘柄をよく知っていたり、興味があるものはすぐに見つかります。
ただ、本人が日常すぎてしまって、そのことを“趣味”と感じていないことが多いのです。
無趣味で困ることはないでしょう。
でも、何も興味がないと思っている方、終活を意識して、子供のころにやっていたことや、やってみたかったことを書いだしてみてください。
社会で長年働き、時間がないことや家族を持っている方は金銭的な理由で、無理やり封印していることが多いのです。
高価だったプラモデルを購入してもらえなかった…プログラミングに興味はあったけど、当時はパソコンを手にいれることさえ難しい上、学ぶところさえなかった…ダンスをしてみたかったけれど、結婚してすっかりその想いに封印してきた。
今更恥ずかしい…。
いいんです!ずっと頑張って生きてきたのだから、好きなことしましょう。
シニアの楽しめる趣味ランキング
現在の50代や高齢者はどんな暮らしをしているのでしょう。
大きな旅行などの調査ではなく、日常の趣味の調査です。
総務省統計局「統計トピックス-高齢者の暮らし」から
園芸・読書・映画鑑賞・美術鑑賞・水族館…と、私は孫との同居もあって、遊園地や動物園・水族館に行って楽しんでいます。
歳を重ねると、映画鑑賞・美術鑑賞・水族館に出かけても、子育てしていた頃と違った景色に感じました。
虫が大嫌いな私ですが、家庭菜園やガーデニングをここ3年毎年育てています。
日々成長していく様子や収穫が、楽しいです。
絵を描くことも好きだったのですが、デザインの仕事をしてからは、それが評価などにもつながるので、遊び心を忘れていました。
趣味は人に与えられるものではなく、自分で発見して楽しむもので、年齢制限もない…自由なのです。
優先的にお金を使いたいこと
内閣府「優先的にお金を使いたいと考えているもの」高齢者の経済生活に関する意識調査結果です。
- 1位 健康維持や医療介護のため 42.8%
- 2位 旅行の支出 38.2%
- 3位 子どもや孫のための支出
楽しく生きていくには「健康」であることが一番であることは、誰もがわかっていることですね。
旅行に行きたい人は非常に多く、夏休みなどの家族旅行には頻繁に行っていた人も、ゆっくりと自分ペースで旅行に行かれるのは、この歳になったから。
一人旅も楽しめます。
まだ見ぬ地球の裏側に興味がある人もいれば、近郊になる歴史めぐりをしたい方もいらっしゃるでしょう。
私も美しい日本の四季を巡った旅行をしたいと思っています。
3位の子どもや孫のための支出は、私自身の生活でも多く感じます。
かわいくてかけがえのない孫への支出は気になりませんが、孫の親である教育方針が大切なので、私は孫に対して依存することなく応援する気持ちでいたいと思っています。
趣味での生活に満足しているか
実際、趣味を持つ方たちは、生活に満足しているでしょうか。
意識調査で7割の人が満足して、6割以上の方が趣味を通じてできた友人・知人ができたと答えています。
趣味を持つことで交友関係が広がって、生活の満足度が上がっていくことがわかります。
人と関わりを持ちたくない方もいるかもしれませんが、仕事や子供の関係で義理で付き合ってきた人とは違い、同じ趣味で楽しんでいる人とは、今までの人間関係とは違った楽しみがあるかもしれません。
そして、趣味を始めたきっかけとして42.9%の方が「健康維持のため」とし、次いで「ストレス発散のため」でした。
心身の健康のために始めたという人が多く、若い時から趣味を持つことは、少なからず老後の健康に影響を与え、知識の増加や脳の活性化は、健康維持が期待できるものです。
年齢的に無理とか、向き不向きやできるできないと自分で決めつけないで、いろいろ手を出してみてはいかがでしょう。
評価したり点数をつけられる訳ではないのですから、好きなことをすればいいのです。
「一日一生」今日を楽しく過ごす-終活“したいことリスト”の確認を!
長いスパンでモノゴトを考えることも、もちろん大切です。
健康管理は、長いスパンで毎日コツコツ行っていることで、人生が大きく変わります。
何事もなく1日過ぎていってくれれば、確かに幸せです。
無事である自分・家族…笑顔である自分・家族…健康である自分・家族
これほど幸せなことはないですね。
「楽しく過ごす」ということは、明日はどうなるかわからないという気持ちで、大いに楽しまないともったいないです。
その笑顔の中に心を充実させるのが、自分の脳が喜んでいる時間が長いことなのです。
人生で楽しむことは、今の積み重ねで、今を大切にできれば、将来はきっと楽しいものになります。
そして、65歳の定年前とされる50代は、学び遊ぶことが“将来の大きな財産”になっていきます。
終活で書き出した「したいことリスト」で、若き日々を思い出すことで、また甦る気持ちもあると思います。
「永遠に生きるかのように学び、明日死ぬかのように今日を生きる!」マハトマ・ガンジーの言葉で、私はこの言葉が大好きです。